「最強の働き方」で登場した「信頼の貯金」を増やすために実践したい6つのこと
「最強の働き方;世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓 」という本が2016年7月に発売され、売れに売れています。
目次
信頼貯金とは
今回は、この「最強の働き方」という本のコラムで登場した「信頼の貯金」について紹介したいと思います。コラムでは、目先の利益ではなく長期的な視点で見ると「信頼の貯金」が大事であり、この「信頼の貯金」があれば、最終的には自分に大きな利益として戻ってくると紹介されていました。
実は、この「信頼の貯金」という話は、「信頼残高」としてあの有名な「7つの習慣」に登場する言葉です。「7つの習慣」にあまり馴染みがないという方は、概要をまとめたものがありますので読んでみてください。
この「信頼残高」を考える時に銀行口座をイメージするとわかりやすいかと思います。銀行口座では、お金の預け入れを行えば残高は増え、引き出しをすれば残高は減ってしまいます。この残高の増減は、人間関係においける「信頼残高」についても同様のことが言えます。相手との信頼関係において預け入れも引き出しもあるということです。
この人間関係における信頼の度合いを7つの習慣では「信頼残高」と呼んでいます。あなたも経験がありと思いますが、この「信頼」は築くためには時間がかかりますが、失うのは一瞬です。
では、この「信頼の残高」を増やすためにはどうすればいいのでしょうか?
信頼残高を増やすには
「7つの習慣」では、信頼残高を増やすための方法として、6つ紹介しています。
相手を理解する
これは最も重要な預け入れの1つで、すべての預け入れの基礎になります。相手を理解してからでなければ、その人にとって何が預け入れになるかわからないからです。あなたが良かれと思って行った行為も、相手が喜んでくれるとは限りません。
小さなことを大切にする
小さな心遣いや礼儀、親切はとても大切なことです。逆に、小さな無礼や不親切、無神経は、信頼口座からの大きな引き出しになりますから注意しましょう。電車でお年寄りや妊婦さんを見かけたら席を譲る、先にドアを開けて待ってあげるなど。人間関係において、この小さな気遣いがとても大事です。
約束を守る
当たり前のことですが、約束を守るのと守らないのでは、信頼残高に与える影響はかなり大きいと言えます。
期待を明確にする
お互いに期待していることがハッキリわからないまま仕事を進めてしまうのは、よくあることです。仕事はもちろんのこと、人間関係におけるほとんどの問題は、役割と目標を取り巻く曖昧な期待、期待するイメージのズレに原因があります。後で誤解を生むことがないように、お互いの期待を明確にしておきましょう。
誠実さを示す
ここで言う誠実さとは、言動に一貫性があり、裏表がないということです。人によって言っていることが異なったり、言動と行動が一致しないと信頼を得ることはできません。
失敗してしまったときは、誠意をもって謝る
自分の過ちに気づいたとき、直ちに心から謝ることは、勇気が必要です。謝ろうと頭では考えても、謝ったことで「弱みにつけこまれないか」「悪用されはしないか」「ダメなヤツだとレッテルを貼られはしないか」などと不安になり、誠心誠意謝ることができなかったという経験があなたにあるのではないでしょうか。
判断を誤ったための間違いや、単なる勘違いについては、すぐに謝りさえすれば、大概の人は許してくれるものです。しかし、心のあり方から犯した間違いは簡単に許してはくれません。特に、不正な動機による過ちは信頼関係をゼロにしてしまいます。
信頼残高という考え方の素晴らしいところは、どんな問題に直面していても、それを預け入れのチャンスにできる、というところです。
誰かを傷つけてしまったら、自分にとっては謝罪のチャンスであり、相手にとっては許すチャンスとなります。つまり、常に「信頼の口座」を自分が持っているとイメージしていれば、さまざまな出来事が信頼を築くチャンスにすることができるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか、「信頼残高」を増やしていけそうですか?ぜひ、上で紹介した6つを実践して、「お金持ち」以上に「信頼持ち」になってください。