あなたの得意な五感はどこ?得意な五感で記憶力を劇的アップさせる方法
たくさんの本の中で語られていることですが、世の中は大きく変化し、特に2016年は大きな節目だと言われています。また、2012年に発売され、ベストセラーになった「ワークシフト」では、ゼネラリストの時代は終わり、これからは連続スペシャリストの時代になると著者のリンダ・グラットンは言っています。つまり、その時代に必要とされる技術や知識を習得し、その分野のスペシャリストにならなければいけないということです。
しかし、日々進化する技術や増え続ける情報量に消化不良を起こし、次のような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
- どうやって勉強したらいいかわからない。
- いろいろな記憶術を試したが、あまり効果を感じられなかった。
- 本を読むことが得意ではない。
- 本を読んでも内容を覚えていない。
そこで今回は、五感を活用したより効率的で効果的な学習法についてご紹介します。
目次
得意な五感を生かした情報のインプット法
私たちが情報をインプットする場合、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のどれか、または組み合わせて使っているかと思います。例えば、読書であれば視覚を使用していますし、音読であれば視覚と聴覚を使用しているといった具合です。心理学ではその五感のうち、視覚、聴覚、触覚の3つが特に重要で、それぞれ
- V(Visual)
- A(Auditory)
- K(Kinesthetic)
の頭文字をとって、VAKと呼ばれています。そしてこのVAKには、人によって得意なもの・不得意なものがあるのですが、あなたはそれを意識して行っていますか?
おそらく、自分の得意な五感ってどこだろう?と疑問に思ったことはあっても、実際に調ベたことがあるという方は少ないかもしれません。
あなたの得意な感覚の調べ方
突然ですが、あなたは「ビーチ」と聞いて何を想像しますか?
30秒ほど時間を取って、なるべくリアルに思い描いてみて下さい。
いかがでしょう、想像できましたか?今あなたが想像した「ビーチ」から、あなたがどの感覚が得意かがわかります。
V(視覚)が得意な人
V(視覚)が得意な人は、「ビーチ」のイメージを映像で想像しています。綺麗な海の青や、海に映える青空、砂浜の白い砂などを想像した方は、視覚が得意な人です。
A(聴覚)が得意な人
A(聴覚)が得意な人は、「ビーチ」のイメージを音で想像しています。波の音や砂浜を踏んだ時の砂の音、海水浴客の騒ぐ声や、空に飛んでいる鳥たちの声など、音に関する事をイメージした方は、聴覚が得意な人です。
K(触覚)が得意な人
K(触覚)が得意な人は、「ビーチ」のイメージを感覚で想像しています。海の水の冷たさ、足についた砂の感覚、日差しの暖かさなどをイメージした方は触覚が得意な人です。
よく使う言葉からもあなたの得意な感覚がわかる
実は、得意な感覚というのは普段使う言葉にも現れます。
V(視覚)が得意な人
V(視覚)が得意な人は、普段から「見る」、「明るい」、「綺麗」という様な視覚的な言葉をよく使う傾向があります。
A(聴覚)が得意な人
A(聴覚)が得意な人は、普段から、「聞く」、「言う」、「声」という様に聴覚に関連する言葉をよく使う傾向があります。
K(触覚)が得意な人
K(触覚)が得意な人は、普段から「触る」、「暑い」、「なめらか」という様に触覚に関する言葉をよく使う傾向があります。
この得意な感覚のことを心理学用語では「優位感覚」と呼ばれます。この優位感覚を生かすことで、学習効果を大きく向上させることができます。
新しい技術やサービスの使い方を覚える場合なら、視覚に優れている人はマニュアルの絵や図を用いた誓いが有効ですし、聴覚が得意な人はセミナーなどに行き、情報を音として聴くことが有効です。
聴覚からのインプットが得意な方は、この記事で紹介している「オーディオブック」もお勧めです。
また、体の感覚が得意な人であれば、実際に手で触れるなどして使ってみることが有効です。
インプットした情報を積極的にアウトプットする
さらに記憶の定着に有効なのが積極的にアウトプットをすることです。頭で学んだ情報をアウチプットすることで、整理することができ、「分かったつもりの状態」を回避することができます。絵や図に書く、音読するといった得意な五感に応じたアウトプットを意識するのに加え、インプットする時からどういうアウトプットをするかを考えるとインプット自体の効率も格段に向上します。
アウトプットの方法としては、身近なものであれば日記を書いたり、今ではSNSもあるので手段には困ることはないかと思います。ブログをお持ちの方は、ブログに学んだことについて書いたり、本を読んだ場合は書評を書く、読書会で感想をシェアするなどが効果的だと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?あなたの得意な五感が見つかったでしょうか。私自身は、間違いなく「視覚」です。いつも、頭の整理をする時は、図を描きながら行っています。中でも最近のお気に入りは、方眼ノートを活用した方法です。近いうちに記事でもシェアできればと思います。
本を読んだ際には、ぜひアウトプットの場として読書会を活用ください。同じ本でもそれぞれの経験を踏まえてシェアを行うので、一人でする読書の何倍もの学びになるかと思います。